祖心尼の著書

祖心尼は知性、徳性に優れ、わが国の女性知識人の先駆けともいうべき存在でした。江戸時代の学者・山鹿素行の恩人であり、後世の文化人にも大きな影響を与えました。ここでは、祖心尼の残した簡書、短冊、写本、法話集、自らの著書などの中から、済松寺で保管されている4冊をご紹介します。

挙一明三(画像左)

家光、沢庵、祖心尼の3人による禅問答で。我=空、人=空、法=空の三空の真理を説いたもの。家光、沢庵、祖心尼の説が書かれるとても貴重な書物です。

祖心尼公法語(画像右)

祖心尼が、家光公や奥女中に対して禅法を説いた法話をまとめた書。

挙一明三

大猷院様御上洛詠歌集

寛永11年に家光が上洛した折、旅のつれづれに詠んだ歌を祖心尼が書き留めたとされる書。

大猷院様御上洛詠歌集

聖徳太子十七条の憲法

聖徳太子の『十七条憲法』を仮名で書いた珍しい書。
祖心尼が大奥の女中たちに教えるために自ら筆を執ったという。柔らかな筆致から、見識と落ち着いた人柄が忍ばれます。

聖徳太子十七条憲法

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