済松寺の境内は、祖心尼の生きた時代の息吹を、今も脈々と伝えています。みなさまを境内探訪ツアーへと案内いたします。 |
済松寺は、通常境内の公開を行っておりません。
ご希望の方は、お電話にてご予約をお願いいたします。 ご予約窓口:済松寺 TEL03-3268-7908 Mail:info@saishouji.or.jp |
昭和42年(1967年)に建立。お堂の中には仏教をお開きになったお釈迦さまをご本尊としておまつりしています。本堂の上には「天下蔭涼」と書いた扁額があります。家光が、宗門と徳川家がともに栄えて、大樹となって天下万民のための蔭涼(涼しい木陰)たらんと、願ったことに由来します。 |
祖心尼は晩年、88歳の高齢で逝去するまでを済松寺で過ごしました。写真右が、「当山開基祖心大禅尼之塔」と刻まれた祖心尼の墓です。また、その左側には「当山開山水南大和尚之塔」と刻まれた済松寺開山の水南和尚の墓があります。 |
平成11年(1999年)に完成した座禅堂。中央に在すのは文殊菩薩です。 |
山門を入って、本堂の左側奥に観音堂は建てられています。 |
済松寺の庭園「普光園」は、東都でも有数の名庭として知られていました。外苑東通りに面した駐車場のあたりはかつて小川を園内に導き金明池に注ぎ、石橋を架け、築山をもうけ、巨岩を置いていました。池畔には、夕佳亭と呼ばれた建物がありました。しかし、明治維新後に廃園となり、18世住職の時代に庭園の名を刻んだ石碑を立て記念としています。 |
平成4年(1993年)本堂の下に回廊が完成し、庭園を間近に眺めることができます。 |
幕末に刊行された『江戸名所図会』は、江戸の名所、旧跡などを紹介した図誌です。ここに済松寺の広大な境内が詳細に描かれています。鳳凰池の周辺には樹木が繁り、池の中央には小島があり、弁天様がまつられています。区画整理などがあったため、境内の様子はかなり変化しましたが、江戸期の形に復元の努力を重ね、当時をしのぶことができるようになっています。 |
江戸時代の済松寺には文化人が多く集まり、その中には茶道・江戸千家の流祖川上不白がいました。済松寺の茶室「定光庵」は数寄屋建築で、昭和61年(1986年)に建てられました。この建物は、後水尾天皇が大阪の水無瀬神宮に下賜した重要文化財の「灯心亭」を模したものです。 |